LP (Drive 105)
Producer: Willie Clarke

ジョージ・マックレーの「ロック・ユア・ベイビー」、リトル・ビーヴァーの「パーティ・ダウン」に続くフロリダからの第3弾がマイアミの「パーティ・フリークス」だった。
地名をバンド名にしているので、一番フロリダらしいカラッとした雰囲気を持味としているように思えるが、リードのロバート・ムーアはハリウッドやキングからレコードを出していたサザン・ソウル・シンガー・タイプの人で、実は一番ネチッこい味を持つ。
この中でビッグ・オーの名曲A(4)を前にして、かなり奮戦していることを見てもそれはわかる。
これは78年の第3作目で、TKサウンドが下火になっていた頃のものなので、1曲もヒット曲は生まれなかったが、かえってオーソドックスなファンク・サウンドが聞ける好盤である。
本来なら、74年のデビュー作”The Party Freaks”(同101)を代表作としたいところだが、それを凌ぐ。
特にいいのが、A(3),B(1)(3)といったファンク・ナンバーで、B(1)などは隠れた傑作といえるのでは。
スタジオ・ミュージシャンが母体になった8人組が彼らの正体だった。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志


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