LP (Reprise MS-2200)
Producer: Allen Toussaint, The Meters

セカンド・ライン・ファンクの代名詞的存在の,ミーターズの、リプリーズからの2枚目、通算5枚目となるのがこのアルバムである。
4人だけのシンプルな編成による、インストを中心としていたジョシー時代に対して、リプリーズではヴォーカル・パートを充実させ、ホーン、パーカッションを加えるなどアレンジにも力を入れ、更に音楽的な広がりも見せていった。
その代表作となるのが74年発表の本作といえるだろう。
因みに全曲歌入りである。
アイズレー・ブラザーズの「イッツ・ユア・シング」にも似 A(1)(歌はジョージ・ポーターか?)の粘着力で,もう降参だが、やはり強力にヘヴィなファンク A(3)(5)も文句なしの出来だ。
アート・ネヴイルの歌う A(2)は、ニューオーリンズR&B ならではの哀愁味が漂う佳曲。
A(4)も妙にポップなメロディと、エキサイティングなビートが絡む曲。
B面ではネヴィル・ブラザーズのレパートリーともなったB(1)(4)という重要な曲があるが、前者の土着性は凄い。
ニューオーリンズ以外の何物でもない。
また,B(2)に顕著だが、ロックっぽいニュアンスも時々感じさせるあたりも、リプリーズ時代になってからの特色である。
▶Some More From this Artist:
まず、ジョシー時代のオリジナル・アルバムから。
①”The Meters” (Josie 4010)
②“Look-ka Py Py”(同4011)
③“Struttin””(同 4012)
この内、②はラウンダーからそのままの形でリイシューされている(CD Rounder 2103)。
いずれも69~70年に発表されたものだが、③で3曲ヴォーカル・ナンバーが聴ける以外は、全てインスト。
アート・ネヴイル、レオ・ノセンテリ、ジョージ・ポーター、ジョー・モデリステの4人によるシンプルだが素晴らしく吸引力のある、他では絶対に味わえないサウンドが溢れている。
彼らのデビュー曲「ソフィスティケイテッド・シシー」(①) や②のタイトル曲、③収録の「チキン・ストラット」等必聴だ。
この時代の手に入り易いベストとして”Struttin”(CD Charly 63[英])を推薦しておく。
④”Cabbage Alley” (Reprise 2076)
⑤”Fire On The Bayou” (同 2228)
⑥”Trick Bag” (同 2252)
⑦”New Directions” (WB 3042)
リプリーズ移籍後のアルバム、本“Rejuvanation”は④と⑤の間に発表された。
まだインスト・ナンバーの多かった④、シリル・ネヴイルの加入で熱さを増した⑤も必聴ものだ。
⑦は、ミーターズ解散後の77年に発表されたもの。
尚、68年から70年代中期までの、未発表曲を多く含んだ”Good Ole Funky Music “(CD Rounder 2004)も必聴。
ミーターズ解散後、アートとシリルはアーロン、チャールズと共にネヴィル・ブラザーズを結成。
最強のライヴ・バンドの呼び声も高く、“Neville-Ization”(Black Top 1031)という素敞なライヴ盤(84年)もあるが、スタジオ・ワークも駆使した大傑作/問題作『イエロー・ムーン』(89年)、『ブラザーズ・キーパー』(90年)を発表し、世界に誇る存在となっている。
転載:U.S. Black Disk Guide©小出斉

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