LP (Curtom CRS-8017)
Producer: Leroy Hutson

リロイ・ハトスンといえば、ダニー・ハサウェイの友だちという印象が強いかもしれない。実際、彼の「ザ・ゲットー」「トライン・タイム」などはリロイとの共作曲だ。
このLPでもマーティン・ルーサーみたいな演説から入るB(1)に、いわゆるニュー・ソウルの匂いをかぎ取ることができるだろう。
こうしたものも悪くはないが、彼は71~73年にインプレッションズのリードを務めたという実績もあり、意外とオーソドックスな選曲/音作りをしていることかわかる。
そうしたタイプのスロー B(2)はよく出来ていて、このLPのベストだ。
A(1)やカーティス的なミディアムA(2)もなかなか聞かせる。
他には、インストのA(4)や、やはりニュー・ソウル的なB(4)もある。
彼は、ほとんどヒット曲らしいものもないのだが、その後も“The Man!” (同8020)や“Feel The Spirit”(同5010)のようなLPが出せたのは、先に述べたような実績があったからだろう。
前者では「ザ・ゲットー」の再演をしたりしているが、インパクトは弱い。
彼はカーティスにもダニーにもなれなかった。
なお、べスト集CDとしてはPCD-2901,2902[日]がある。
転載:U.S. Black Disk Guide©鈴木啓志

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