youtube musicでU.S. Black Disk Guide音源を探す旅 No.200

音楽

BIILY PRESTON / The Kids & Me

LP (A&M SP-3645)

Producer: Billy Preston

【A】 (1) Tell Me You Need My Loving (2) Nothing From Nothing (3) Struttin’ (4) Sister Sugar (5) Sad Sad Song (6) You Are So Beautiful 【B】 (1) Sometimes I Love You (2) St. Elmo (3) John The Baptist (4) Little Black Boys And Girls (5) Creature Feature

ビートルズとの共演によって広く知られることとなったビリー・プレストン。

71~77年のA&M時代には、4枚のミリオン・セラー・ヒットを出し、ホップ・フィールドをも視野に入れた活動をしていたが、その音楽の核は、あくまでもゴスペルにあったと言っていい。

A&Mからは、

①”I Wrote A Simple Song” (A&M 3507)

②”Music Is My Life” (同 3516)

③”Everybody Likes Some Kind Of Music” (同 3526)

④”Live European Tour” (同 3637)

⑤”Kids And Me”(同 3645)<上掲>

⑥”It’s My Pleasure” (同 4532)

⑦”Billy Preston” (同 4587)

⑧”A Whole New Thing” (同 4656)

⑨”The Best” (同 3205)

を発表しているが、本作は74年発表の、同レーベル5枚目のアルバムとなる。

ポップ・チャート1位になったA(2)、その後ジョー・コッカーにカヴァーされ有名になった感動的なバラード A(6)含み、彼の代表作としていい1枚だ。

キーボードの達人であるプレストンだけに、インスト・ナンバーも多く、本作でもA(3)、B(2)(5)がシンセを前面に出したフアンキーなインスト。

しかし、B(5)など、ゴスペル・ファンクと呼びたくなる曲調だ。

タイトルも直接的なB(3)”我我は皆、神の子だ”と高らかに歌う B(4)などもゴスペル感覚がよく出ている。

だからこそ、一聴極めてポップなA(2)の持つメッセージ性も説得力がある。

キーボード、曲調、曲の内容等、あくまでゴスペルが下地にあるわけだが、その点A(4)(5)、B(1)などが、レイ・チャールズに通じるスタイルであるあたり、面白い。

上記の9枚中、本作と共に代表作となるのは、やはり①か。

駄曲のない充実作だ(アレンジにクインシー・ジョーンズが絡んでいる他、ボビー・ウーマックに謝辞が述べられてるのが興味深い)。

ヒット集の⑨には、プレストン自身による「ゲット・バック」も収録されているが、これをベースに日本編集した「ビリー・プレストン」(A&M D25Y-3267)で、暖かくファンキーなその音楽性は充分わかるだろう。

ゴスペルの世界から飛び出し、10代の頃から活躍していた彼は、65/66年にキャピトル、VJからインスト・アルバムも出しているが、本格的なソロ活動は、69年にアップルと契約してから。

“That’s The Way God Planned It” (Apple 3359)、 “Encouraging Words”(同 3370)の2枚のLPでも、エリック・クラプトンらのロック・ミュージシャンをバックにしながら、心意気はゴスペルそのものだった。

A&Mの後はモータウンに移籍。

サントラ盤を含め5枚のアルパムを残し、シリータとのデュエットでヒットも出した。

“The Way I Am”(Motown 941)や”Pressin’On”(同 6020)など、タイトに洗練され悪くない。

80年代はセッション・マンの仕事をしつつ、ゴスペルの世界にも戻り、ソロで”Behold”(Myrrh 1070)、 “Universal Love”(同1080)、 プレストンはあまり歌ってないが、4人組によるThe COGICS”(Nashboro 8730)といった、落ち着いたモダン・ゴスペル・アルバムを出している。

転載:U.S. Black Disk Guide©小出斉

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