前回はMRIを撮った日の記録を書いた。そのとき「次は結果を聞く日だ。今日わかるのは段取りだけで、意味がわかるのはそちらになる」と締めた。
今日がその日だった。
結論から書くと、MRIにがんを疑うようなものは写っていなかった。ただし話はそこで終わらなかった。本当にあるかないかは、組織を取ってみないとわからない——そう言われて帰ってきた。
ちなみに今日の会計は260円。MRIの日が8,300円だったので、桁が2つ違う。
安心したような、していないような。宙ぶらりんのまま持ち帰ることになった一日の記録を残しておく。
今日のタイムライン
| 時刻 | 出来事 |
|---|---|
| 8:43 | 駐車場到着 |
| (直後) | 再来受付 |
| 8:48 | Bブロック受付完了 |
| (待ち) | 診察待ち。ここが長かった |
| 9:34 | 診察終了 |
| 9:45 | 精算終了 |
初診が3時間、MRIの日が1時間半。今日はちょうど1時間だった。ただし中身の配分がまったく違う。
MRIの日は「受付→問診→撮影→会計」と工程が詰まっていて、待っている感覚があまりなかった。今日は受付から診察まで46分、そのほとんどが待ち時間だ。やることがない。呼ばれるのを待つだけの時間が一番長い日、というのが結果説明日の特徴らしい。
駐車場到着から5分で受付が終わるのは相変わらず速い。再来受付機を通して、指定されたブロックの受付へ。今日はBブロックだった。前回52番の窓口で迷った反省から、今回は最初から掲示を探すようにしたので、ここはスムーズだった。
診察:「写ってはいない。でも、ないとは言えない」
医師の説明を自分の理解で書くと、こうなる。
- MRIの画像に、がんを疑うような所見は写っていない
- ただし、MRIは万能ではない。写らないがんもある
- あるかないかをはっきりさせるには、組織を取って調べる(生検)しかない
- ただし、急いで決める必要はない
そもそもの入り口は、PSAの値が基準より高かったことだった。PSAは前立腺から出るタンパクで、血液検査で測る。数字が高いと前立腺がんの可能性が疑われる——というのが一般的な説明だ。
ただ、PSAはがん以外でも上がる。前立腺肥大、前立腺炎、そして採血前の刺激。バイクや自転車で長時間サドルに乗ることも要因になりうるらしい。毎日スクーターで配達している人間としては、そこは正直気になるところではある。
つまり今の私は、
- 数値は高い
- 画像には写っていない
- 確定させるには体に針を刺すしかない
という、白でも黒でもない場所に立っている。
生検は「検査入院」だった
ここが今日一番の新情報だった。生検は日帰りではなく、検査入院になる。
何をするのか
説明を自分の理解で書くと、こうだ。
- 局所麻酔をする
- 肛門から器具を入れ、前立腺の組織を採る
- 体に針を刺して組織を採るので、合併症のおそれがある
- そのため入院して様子を見る。何もなければ翌日退院
つまり入院の目的は、検査そのものではなく検査後の見張りだ。ここを聞けたのは大きかった。「入院」と言われた瞬間は身構えたが、手術のための入院ではなく、安全確認のための1泊だとわかると受け取り方が変わる。
説明を聞かずに「生検=入院」とだけ知ると、必要以上に重く感じてしまう。なぜ泊まる必要があるのかまで聞くことを勧めたい。
日程が選べない
もうひとつ、日程の自由が効かない。
入院できるのは「火・水」か「木・金」のどちらか
理由はシンプルで、この検査を実施しているのが火曜日と木曜日だけだから。検査日が週2日しかないので、そこを起点に1泊2日を組むしかない。
「検査」と聞くと日帰りのイメージがあるが、カレンダーを2日分、しかも決められた曜日で空ける前提で考える必要がある。自営や勤め先の都合がある人は、この点を早めに頭に入れておいたほうがいい。
その場で返事をしなかった
結局、今日は「受けます」と言わずに帰ってきた。
理由は3つある。
1. 急がなくていいと言われたから
医師自身が「すぐに決めなくていい」と言った。これは大きい。急ぐ話なら急ぐと言われるはずで、言われなかったことにも情報がある。
2. 紹介元にも報告に行く必要があるから
そもそも私は町医者からの紹介でここに来ている。結果を紹介元にも伝えに行かないといけない。普段の経過を知っている先生の意見も聞いてから決めたい。セカンドオピニオンというほど大げさなものではなく、単に「もう一人に聞く」だけのことだ。
3. その場の勢いで決めたくなかったから
説明を聞いた直後は、頭がまだ整理されていない。持ち帰って考える時間があるなら、使ったほうがいい。
次回の外来は10月16日。そこで返事をする。
決める前に聞いておこうと思っていること
次の外来まで1か月近くある。空白の時間をただモヤモヤして過ごすのももったいないので、聞くことをメモにまとめ始めた。
- PSAの実際の数値と、前回からどう動いているか(上がり続けているのか、横ばいか)
- MRIの判定。前立腺MRIには1〜5で評価する指標があるらしいので、自分がいくつだったのか
- 生検の合併症は具体的に何が、どのくらいの頻度で起きるのか
- 生検をしない場合、どういう経過観察になるのか(次の採血はいつ、何を見るのか)
聞けば答えてくれることばかりだ。わからないままモヤモヤしているのと、数字を知ってモヤモヤしているのは違う。せめて後者でいたい。
会計:今日は260円だった
会計の手順は前回と変わらない。
- 会計窓口にファイルを提出(マイナンバーカードの実物が必要。スマホ不可)
- 駐車券も一緒に提示
- 受信機で呼ばれたら、精算機に診察券を入れる
- 支払い(クレジットカードは暗証番号入力)
そして今日の会計は、3割負担で260円だった。
初診が1,400円、MRIの日が8,300円。そして結果説明の日が260円。同じ病院の同じ窓口で、こんなに幅がある。
理由は明快で、今日は検査も処置もしていないからだ。医師の話を聞いただけの日は、これくらいで済む。MRIの日が高かったのは撮影料と読影料が乗っていたからで、費用はその日に何をしたかでほぼ決まる。
結果説明の日に「また1万円か」と身構える必要はない。財布の心配をするなら検査の日だ。
駐車場は患者1回100円・現金のみ。今日の総額は360円。100円玉を1枚残しておくルールは今日も健在だった。
結果説明の日に行く人へ、まとめ
- 所要時間はおよそ1時間。うち大半が診察待ち。MRIの日より工程は少ないが、待つ時間は長い
- 駐車場到着から受付完了まで5分。速いのは相変わらず
- 「写っていない=ない」ではない。MRIで所見がなくても生検を勧められることがある
- 生検は検査入院。局所麻酔をして肛門から組織を採るため、合併症の経過観察として1泊する
- 検査の実施日が限られていて、入院の日程は選べないことがある
- その場で即答しなくていい。急ぐ話なら医師が急ぐと言う
- 紹介元がある人は、そちらの意見も聞いてから決めるという選択肢がある
- 聞きたいことはメモにして次回持っていく。診察室では頭が回らない
- 会計はマイナンバーカード実物、精算機は診察券投入・PIN入力
- 結果説明だけの日は260円(MRIの日は8,300円)。駐車場は100円・現金のみ
今の正直な気分は、ほっとしたのと、モヤモヤが半々だ。
悪い知らせではなかった。それは間違いない。ただ、終わってもいない。白黒つかないまま日常に戻る、というのは想像していたよりも据わりが悪い。
とはいえ、決めるのは10月16日だ。それまでは普通に走って、普通に曲を作る。考える時間があるというのは、たぶん悪いことではない。
次は、その日のことを書く。
(※これは新庁舎建設前の、旧庁舎時代の記録です。設備や運用は今後変わる可能性があります。)

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